マーケティングコラム

【アド論アーカイブ】「TVの影響度をまとめて」と言われたときGAで見るべきポイント

2020.11.24Column
【アド論アーカイブ】「TVの影響度をまとめて」と言われたときGAで見るべきポイント

【アド論アーカイブ】「TVの影響度をまとめて」と言われたときGAで見るべきポイント

テレビ放送で自社サービスが取り上げられたり、関係するサービスが取り上げられた際のGoogleアナリティクスでのレポーティング方法をご紹介します。Googleアナリティクスでの操作方法も一緒に解説しておりますのでGoogleアナリティクス初心者のマーケ担当者は必見です!

とりあえずGoogleアナリティクスで見るべき項目は3つ!

記事画像③

ひとつずつ解説していきます!

①サイトへのアクセスにおける基本的な数値を確認しよう!

こちらはGoogleアナリティクスのユーザーサマリーレポートにて、ひと目で確認ができます。

記事画像④

▼Googleアナリティクスのセッティング方法
ユーザーの概要レポートは、上画像のAの通り、ユーザーの中の概要ページから入れます。
まずはBでテレビ放送があった日を設定し、それと同条件の日付を比較期間として設定しましょう。今回は前週の同じ曜日で設定しました。

▼レポートの見方
ここでは基本的な数値が確認できます。

記事画像⑤

日付を1日単位で設定すると、Cのグラフ(拡大図)で時間別の数値が確認できるので、前週同曜日と比較し、テレビ放送の時間帯に、どのくらい流入が伸びているか可視化できます(青線:放送日、オレンジ線:前週同曜日)。

記事画像⑥

D(拡大図)は『ユーザーがサイト内で回遊している度合い』を把握できる指標になります。ページ/セッションは1訪問あたりの閲覧されたページ数を表した指標となるので、(上画像は落ちてしまっていますが)この数値が高ければ高いほどユーザーが興味をもってサイトを回遊してくれていると仮説をたてることができます。平均セッション時間に関しても、1訪問あたりの滞在時間の平均値となるので、同様のことがいえるかと思います。コンバージョンについては③でご説明しますが、たとえテレビ放送の影響でコンバージョン数が大きく伸びていなかったとしても、Dの数値が上がっていれば『興味喚起』は促進することができたと、補足ができます。

②流入チャネルを確認しよう!

テレビ放送の影響によって、普段とは異なる経路から流入が増えている可能性があります。
流入経路を調べるには、まずはチャネルレポートをご確認ください。

記事画像⑦

▼Googleアナリティクスのセッティング方法
チャネルレポートは、上画像のAの通り、集客 > すべてのトラフィックの中のチャネルページから入れます。

記事画像⑧

広告配信やメール配信などで集客をしており、【参照元/メディア】をきちんと付与できている場合は、B(拡大図)のプライマリディメンションを【参照元/メディア】に変更しましょう。

▼レポートの見方

記事画像⑨

さて、C(拡大図)のレポートで確認できる、今回のテレビ放送の影響ですが、1のオーガニック流入より、2のリファラル経由での流入の方が(対象期間と比較した際)、変化率は高い状況でした。実はこのサービスに関するまとめページがあり、そこからの流入が主なことがわかりました。単純に流入も増えていますが、【新規ユーザー】の列をみてもらうと、新規ユーザーがその流入のほとんどになる為、『認知の施策』として貢献したことがわかりますね。

③コンバージョン数を確認しよう!

テレビ放映があった時間帯のコンバージョン数の変動を確認できるのがコンバージョンのサマリーページになります。

記事画像⑩

▼Googleアナリティクスのセッティング方法
コンバージョンサマリレポートは、上画像のAの通り、コンバージョン > 目標の中の概要ページから入れます。

▼レポートの見方

記事画像⑪

B(拡大図)のグラフでは、時間別のコンバージョン数の推移を表しています。21時からテレビ放送が開始されましたが、今回の場合はコンバージョンにあまりつながっていませんでした。こういった結果の場合、先程のユーザーサマリーレポートでの、ユーザーの回遊度合いや、新規率の流入増大などのデータを使って『興味関心』や『認知』の度合いを指標とし、評価することで多角的なレポートが作ることができます!

以上がGoogleアナリティクスで確認するレポートになりますが、Googleアナリティクス以外にもおすすめのツールを2つ紹介します。

▼Googleアナリティクス以外のお役立ちツール
【無料ツール】Googleトレンド(https://trends.google.co.jp/trends)

記事画像⑫

Googleトレンドとは、Google検索で、特定のキーワードの検索回数の推移を時系列で確認できるサービスです。つまり、テレビ放映の時間帯における特定のキーワードの人気・関心の変化を調べるということが可能です。

記事画像⑬

Googleアナリティクスはあくまでサイト流入してきた人のみのデータになりますが、Googleトレンドを使うことで、『自サイトに流入はしなかったが、検索はした』というユーザーも含めてキャッチアップが可能です。

【有料ツール】口コミ@係長

記事画像⑭

クチコミ@係長は、ソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに収集・蓄積し、自由な切り口で検索・分析するためのクラウドサービスです。特定のキーワードを選択すると、Twitterや2ちゃんねる、アメブロなどから口コミデータを抽出し、分析をしてくれるお役立ちツールです。テレビ放映の時間帯にSNSで話題に上がっていれば、このツールで口コミ数の変動や具体的なユーザーの反応などを把握することができます!

さいごに

最後になりますが、本稿では自社サービスに関するテレビ放映があった場合のGoogleアナリティクスで見るべき3つのポイントとその見方についてまとめました。今後もGoogleアナリティクス活用方法をアップしていく予定ですのでお楽しみに!
またGMO NIKKOでは、サイト分析やGoogleアナリティクスの設定のサポートなどご依頼を承っております!お気軽にお問合せください。

※アド論掲載日 2018年12月12日

TRUE MARKETING編集部
ライター:TRUE MARKETING編集部
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