マーケティングコラム

slackの便利な使い方~Slack活用アワード受賞の中身を公開~

2022.07.28Column
slackの便利な使い方~Slack活用アワード受賞の中身を公開~

2022年3月25日、JCN(※)のslackワークスペース内チャンネルに1通のメッセージがポストされました。
内容は、2週間くらい前に応募した「slack活用アワード」の結果発表についてでした。

中をみると、なんと「プラットフォーム賞」を受賞!

先週slackさんからも受賞に関する記事がでましたので、今回は、slackの活用方法について、slack活用アワードの内容をふまえてお伝えしようと思います。特にSlackを使い始めの企業にお勤めの皆さまには、何かしらプラスになるのではないかと思いますので、是非このまま読み進めていただけますと幸いです。

※:JCNは、Japan Champion Networkの略称で、Slackが用意してくれているSlackワークスペースで、slack有料プランの利用企業の管理者が集うコミュニティです

【目次】{表示}


1.Slackとは?



まずslackについて簡単にご説明します。

以下は、slack(Salesforce社)による説明です。

Slack は、人々をそれぞれが必要とする情報につなげる、ビジネス用のメッセージングアプリです。

※引用:slackの紹介ページ|Slack公式サイト

slackさんの紹介動画もありますので、ご興味あれば以下よりご覧になってみてください。
参考:Slack とは何でしょう?|slackによる紹介動画

いちユーザーであり、社内のslack管理者である私の表現では、Slackとは次のようになります。

チャットによるコミュニケーション機能をベースにし、オンライン会議、絵文字リアクションなど多くの基本機能を持ちながら、他ツールとの連携や、アプリ開発によるオリジナル機能の搭載など、ビジネスを加速させてくれるアプリケーション。


2.弊社slack導入時の話し



はじめに少し、弊社がslackを導入した時のことを思い出してみます。
弊社でslackを利用開始したのが2020年4月上旬となります。slackの導入決定が2019年11月下旬で、導入準備を開始したのが2021年1月下旬あたりだったと思います。

困ったことに、当時はslackに関する情報がほとんどありませんでした。今であればSlack関連の本や雑誌などもたくさんありますが、当時は全くありませんでした。(確か1冊存在しているかどうかくらいだったような気がします!?)よって、基本的にはネット上の情報をなんとかかき集めながら、四苦八苦して準備をしていたのを覚えています。

※slackさんからいただいたスプレッドシートによる準備キット的なものはあったのと、slackを使っていたグループ会社のメンバーから情報を得ることは出来ました。


3.Slack活用アワードって?



まずはSlack活用アワードとは何かを、みていきましょう。

・大枠

Slack ユーザー同士が Slack の効果的な活用方法を共有し、その中から優れた取り組みを表彰するイベント

引用:Slack社の紹介文より

・賞の内容
「プラットフォーム」、「企業文化」、「導入推進」、「定着・活性化」、「Slack コネクト」、「Digital HQ」、「ユーザー人気」の 7 種類

●「プラットフォーム」賞
Slackプラットフォームの良さを活かし、ワークフロービルダーやアプリ連携を使って、定型業務を効率化し、従業員の生産性向上またはより良い顧客体験の提供に貢献する取り組み
●「企業文化」賞
コロナ禍で、従業員との繋がりを保つための取り組みや、組織文化の変革を促進する取り組み、より柔軟で快適なワークライフの環境整備などの取り組み
●「導入推進」賞
Slackの導入、ローンチ段階において、チャレンジを乗り越えた取り組み
●「定着・活性化」賞
導入後にユーザーの継続的な利用やアンバサダー活動などSlackの定着・活性化を促進するような取り組み
●「Slackコネクト」賞
Slackコネクトを使って、社外のお客様やパートナーとの連携を強め、より良い顧客体験の提供やビジネス価値の向上に繋がった取り組み
●「ユーザー人気」賞
ユーザーの視点から、自分が励まされた、自分の会社にも取り入れてみたい、とても参考になったと感じた取り組み

引用:Slackからのアワード紹介文より


4.Slack活用アワードへの応募背景と受賞



Slack導入準備をしていた時やslack活用開始初期に、「slack活用アワードがあって、既にslackを活用されている企業の事例をいろいろ知ることが出来たら、どんなに助かっただろうか・・・」そんな想いのもと応募することにいたしました。
(+参加特典もあるということだったので)

結果は、見事「プラットフォーム賞」を受賞することが出来ました!

※参考:「第一回 Slack 活用アワード」を開催!受賞企業の取り組みを追う|Slackニュース

受賞画像


5.Slack活用アワード「プラットフォーム賞」受賞の中身



それでは、アワードを受賞した弊社でのslack活用内容の中身を御紹介します。
内容は、大きく次の4つとなります。

①Integration
②Notification
③Information
④Workflow

4つの中身


5-1.Slack使い方①Integration



Slack使い方①Integration = App連携

Slackには、かなり多くの連携アプリが存在します。
Slack内のサイドバーで「App」の横の「+」ボタンを押すと、利用しているSlackワークスペース内で利用可能なアプリを検索する画面が表示されます。その画面の右上に表示されている「Appディレクトリ」をクリックすると、ブラウザで、Slack app directoryの画面が表示されますので、こちらで多くの便利なSlackAppと連携することが出来ます。

Slack内のApp表示

ただし、この場合、Slackはアプリのプラットフォームとしての立ち位置でしかなく、各アプリに対して詳細なリスクチェックなどはしてくれていない為、連携するアプリの利用に関しては自己責任(自社責任)となります。各アプリ毎にセキュリティ情報なども載っていますので、連携時にはご確認いただけると良いかと思います。

Slack app directoryの画面

GMOインターネットグループや、その中で弊社が所属するGMOアドパートナーズ連結企業の情報セキュリティルールは厳しいこともあり、弊社でも慎重にアプリとの連携をする必要がありました。そこで、アプリ承認ポリシーと、承認フローを構築しています。
具体的には、スコープ(アプリに許可する権限)を一覧にし何を要求されているかを把握し、情報セキュリティの観点でOKなスコープと、NGスコープに分け、連携アプリ毎にチェックをしています。

このようにして、弊社では、プラスになりそうな無料のSlackappは全て連携しました。

現在、弊社で連携している主なSlackAppは次のようになっています。
・弊社が利用している他ツールのアプリ
 Googleカレンダー、Gmail、Backlog、HRMOS勤怠、Asanaなど

・slackが開発しているアプリ ※開発をslackがしているので安心して連携できます。
 GoogleDrive、Google+ ハングアウト、Email、RSS、Twitterなど


5-2.Slack使い方②Notification



Slack使い方②Notification = 情報通知(Webhook)

Slack app directoryの中には「Webhook」と呼ばれるアプリが存在しています。それを使えば、外部ツールの情報をSlackに通知出来たり、Slack内の情報を外部に通知出来たりします。ただし、現在ではSlackappを使うのを、Slack自体が推奨しておりません。
よって、通知したい内容があれば、それ専用のSlackアプリを自社で作成し、そこにWebhook機能を設定することで情報の連携が可能になります。

情報通知

弊社では、広告管理画面の内容を通知し、予算設定やキーワード、またクリエイティブの設定などが管理できるようにアラートをslackに飛ばしたりしています。他にもGoogleAppScript(通称GAS)を使って、スプレッドシートの情報をうまく連携したりという使い方もしています。

通知設定のポイントを以下にまとめてみましたので、ご参考となれば幸いです。

通知設定のポイント


5-3.Slack使い方③Information



Slack使い方③Information = 情報収集チャンネル

Googleアラート、RSS、Twitter、Nikkei、メール転送、GAS&XMLなどを駆使すれば自分にとって必要な情報をslackに自動収集することが可能になります。

情報収集

弊社では、マーケティング情報を収集するチャンネル、ビジネスやITなどの情報を収集するチャンネル、各業界情報を収集するチャンネルなどを作成しています。また、GASを活用することで、毎日3つランダムで問題を出してくれたり、本日のキーワードを3つ配信してくれたりするようなチャンネルを作ったりもしています。

こちら、取得情報の組み合わせは無限大です。是非、皆さまにとって役立つチャンネルを作ってみていただければと思います。
※あまりにも多くの情報を1つのチャンネルに集めるのではなく、テーマごとにわけてチャンネルを作成するほうが使い勝手が良いかもしれません。

情報収集のポイント


5-4.Slack使い方④Workflow



Slack使い方④Workflow = ワークフロービルダー

こちらはSlackの最強機能であるワークフロービルダーです。ノーコードで、誰もが業務フローを構築できるなんて便利すぎますね。

以下、簡単にご説明いたします。
トリガー(ワークフローを開始させるアクション)は4種類で設定が可能です。
■トリガー
・ショートカット
 チャンネル内のショートカットをクリックするとフロー開始
・チャンネルの新しいメンバー
 メンバーの誰かが特定チャンネルに参加したらフロー開始
・設定した日時
 設定した日時に繰り返しフローが開始されます
・絵文字リアクション
 メンバーの誰かが設定チャンネル内で設定絵文字によるリアクションをしたらフロー開始

そして、フローの動きは、次の内容を設定可能です。
■ワークフローステップ
・メッセージ送信
・フォーム送信
・スプレッドシートに追加、削除、選択、更新

※このほかに、各ワークスペースで連携したステップも追加可能です

ワークフロービルダー

弊社では、以下のような用途でワークフローを構築しているものが多いと思います。
・依頼や問合せのフォーマット作成
・報告フォーマット作成
・定期周知
・内容説明
など

slack活用アワードで受賞(応募)した内容は以上になります。他にもいろんな使い方やルールなどございますが、また別の機会があればその時にお伝えできればと思います。


6.更に進化中!弊社Slack活用の最前線



そして現在では、弊社エンジニアが、
・インコ(AIを活用した、slack内の問合せ回答自動化App)
・メガホン(複数チャンネルに同時通知する機能)
など、オリジナルの機能やAppを追加でつくってくれているので、より便利に活用できています。

私も非エンジニアでも出来る限りのことをしていこうと、ネットで検索してGASを見よう見まねで作り連携したりとまだまだ邁進しています。どんどん使いやすく便利にし、弊社内はもちろん、弊社のクライアント様にもslackでのコミュニケーションにより喜んでいただけるようにしていけたらと思います。

弊社slack活用の内容にご興味がございましたら、是非、お気軽に御連絡くださいませ。


まとめ


いかがでしたでしょうか?
今回は、Slackの活用、Slack活用アワードなどをみてもらいました。
本記事が、少しでも皆さまのお役に立てますと幸いです。

ライター:叶井 裕之(かない ひろゆき)
2014年にGMOインターネットグループへ。アフィリエイト広告のセールス・コンサル、アライアンス等を経て、現在は、事業・業務改善などの企画・構築、DX人材育成関連の企画・構築、slack社内活用推進などに励む。2022年G検定取得。
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