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組織マネジメントに求められるスキルと解決策

2022.05.31Work Hack
組織マネジメントに求められるスキルと解決策

■組織マネジメントとは?

「マネジメント」と聞くと「リーダーシップ」と混同されがちですが、両者の意味は似ているようで、異なっています。

「マネジメント」は組織の目標を達成するための仕組みを作り、計画を実行・進捗を管理することを指します。
それに対して、「リーダーシップ」は率先してメンバーを動かし、時には自ら動き目標に向けて組織を牽引する「リーダー」の資質という意味と言えます。この2つの要素が合わさって、組織マネジメント力が発揮されます。

■求められる4つのスキル

組織マネジメントにおいて必要なスキルをご紹介します。

①コミュニケーション力
基本であり一番重要なスキルがコミュニケーション力です。
マネジメントの対象は人であり、組織マネジメントにおいて組織を円滑に運営するためにも良質なコミュニケーションが必要不可欠です。

メンバーとのコミュニケーション
組織を目標達成に導くことは、日々業務を一緒に行うメンバーとのコミュニケーションから始まります。
部署目標(KPI/KGI)の設定、KPIアクション、KPI進捗確認、課題の抽出、改善策の設定/実行等、全ての場面において、メンバーとのコミュニケーションが発生します。
目標達成という最大のミッションをクリアするためにも、日々目線を合わせることが重要となります。

経営層とのコミュニケーション
管理職は経営層とメンバーの中間の立場にいるため、マネジメントする組織の目指す方向性を保つためにも、経営層と密に連携を取ることも重要です。組織の状況のほか、市場や顧客、競合企業の動向を伝えることで経営層に判断材料を提供し経営層を動かすことで、組織がより業務をしやすい環境を整える役割も求められます。

②課題認識力
課題認識力とは、経済産業省が2006年に提唱した社会人基礎力のひとつで、「現状を分析し目的や課題を明らかにする力」を指します。
組織マネジメントの場面においては会社や組織の目標を設定したり、メンバーの動機付けや指導をおこなう際に、現状を分析し目的や課題を明らかにするスキルは必要不可欠です。
現時点での目標が達成されている時でもさらなる発展に向けて課題をみつける、メンバーの成長のためには何が必要で何が妨げになっているのかを考えコーチングを実施するなど、マネジメント能力が求められる場面において課題認識力は重要な要素の一つとなります。

③目標設定力
組織が達成すべき目標を把握し、設定するスキルです。
またその目標を日々の業務に落とし込むことも必要であり、部署目線だけでなくメンバー目線での思考も求められます。
また、現実的な目標を設定するためにも、組織の状況把握だけでなくメンバーの状況・適正を把握するスキルも求められます。

④目標遂行力
目標を達成するための計画を策定し、必要な施策や人員配置を行うスキルです。
設定した目標を達成するためには人を動かす力が必要となります。
そのためには、メンバーの業務上の課題や、モチベーション等のコンディション把握が重要です。リモートワーク環境下ではコンディションを把握することに苦労されている方も多いのではないでしょうか?

■組織マネジメント上で起こり得る課題

組織マネジメントにおいて、起こりやすい課題を3つ紹介いたします。

①メンバーの業務把握ができず、残業増加に繋がってしまう
メンバーの業務を把握しコントロールすることはマネジメントにおいて、常に発生する課題だと言えます。
特にリモートワーク時に、メンバーが「どの業務を」「どれだけ行っているのか」把握ができていない方も多いのではないでしょうか?業務把握が出来ていないと、課題や成功要因の特定も出来ませんし、無駄な業務が存在する場合、残業の増加にもつながってしまいます。

②メンバーの生産性が把握できず、業績向上に繋がらない
メンバーからの報告等で、「成果」は把握できるものの、どれだけ行っているのか「過程」を把握できていないと、生産性が不透明となります。
成果が出ない業務に対して工数を掛けることは非生産的であり、組織の目標達成の大きな弊害となってしまいます。

③エンゲージメントを高めたいがうまくいかない

リモートワークだとコミュニケーションが希薄になり、メンバーのエンゲージメント向上はこれまで以上に高難度な課題です。
エンゲージメントを高めることでメンバーへの動機付けができ、自律を促すことができます。自律できず常に伴走が必要となると、目標達成にも大きく影響してしまいます。

■課題に対する解決策

組織マネジメント力を向上させるために有効なスキルアップ方法には、セミナーに参加する、関連の図書を読む、日頃の業務の中で訓練していく、などといったものがありますが、
今回は前述した課題に適した解決方法をご説明します。

SaaSやRPAの活用 
業務把握にはSaaS等のITツールを活用することが効果的です。
リモートワーク環境でなくとも、常にメンバーの業務状況を把握することは困難です。
カレンダーツールでのスケジュール共有や、タスク管理ツール等も無料で利用できるものもありますので、是非活用することをお勧めします。
また、汎用的な業務が把握できればRPAを導入することで自動化することができ、残業の抑制にも繋がります。

1on1ミーティング
1on1ミーティングを実施することで、メンバーの悩みや問題を取り除くことでエンゲージメントを高め、チームのパフォーマンスを最大化することができます。
メンバーは上司との関わりが増えることで、業務のフィードバックを受けることができ、業務に対する動機付けが行われることで自律的な行動を促すことが可能となります。

■最後に

弊社では、組織マネジメントツールワークレビューDXをご提供しております。
従業員の感情データを取得し、業務データと業績データを分析材料にすることでモチベーションの要因を特定し、改善策の実行支援まで行うサービスです。
また、ワークレビューDX を導入することで離職率低下の実現や、改善策が売上向上につながっているかも可視化することができます。
上述した組織マネジメント力の向上に大きく貢献できるサービスとなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

樺山 隼也(かばやま じゅんや)
ライター:樺山 隼也(かばやま じゅんや)
2021年GMO NIKKO中途入社。
SaaS事業部にて業務可視化クラウドサービス「ワークレビューDX」を用いた、組織マネジメントにおける課題解決に従事。
インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセス担当。
ワークレビューDXの拡販と、市場の認知度を上げるため、日々奮闘中。
神奈川県横浜市出身/趣味:釣り/マイホーム計画中
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