【2025年最新】いま最も見られている企業チャンネルは?YouTube登録者数TOP10を調査

「車・音楽・アニメ」…最もファンをつかんだのはどの業界?登録者数の裏にある戦略を解き明かす
企業が運営するYouTubeチャンネルは、単なる広告の場ではなく、ファンとつながるメディアとなっています。今回は2025年6月時点での企業公式YouTubeチャンネル登録者数ランキングTOP10を公開。音楽、アニメ、ゲーム、自動車などジャンルごとの特色や投稿戦略に注目し、なぜここまで登録者を増やせたのかを分析します。拡散される動画の裏には、感情を動かす演出や巧みな投稿設計が隠されています。
目次
調査方法について
本ランキングは、2025年6月時点のデータに基づき、日本国内を対象とした企業系YouTubeチャンネルの登録者数をもとに集計しています。対象は、企業が公式に運営する広報・コンテンツチャンネルで、1ブランド=1チャンネルとしてカウント。エンタメ・報道・ゲームなどジャンルを問わず、公に登録者数が表示されているチャンネルを対象としました。
第10位 Nintendo 公式チャンネル
登録者数:339万人
ゲームの世界観をそのまま届ける、任天堂の公式メディア
任天堂の新作ソフト紹介や映像発表会「Nintendo Direct」などを配信。ゲームファンにとって“見るだけでワクワクする”設計が徹底されており、老若男女に刺さる内容が魅力です。コメント欄ではファンの熱いリアクションが飛び交い、企業発信とは思えない一体感を生んでいます。
第9位 アニプレックス チャンネル
登録者数:346万人
話題作を次々と発信、アニメ好きが集うハブ
アニメ・ゲーム・音楽と幅広い領域を展開するアニプレックスは、自社コンテンツのPVやイベント映像をタイムリーに配信。アニメファンの「続報が気になる」「声優のコメントが見たい」といった欲求を逃さず拾う設計で、濃いファン層に支持されています。アニメ業界内でも高いブランド認知が追い風となっています。
第8位 ポケモン公式YouTubeチャンネル
登録者数:360万人
子どもから大人まで、世界中の「ポケモン愛」が集まる場所
ゲーム・アニメ・カード・映画などポケモン関連の全メディアを横断的に発信する総合チャンネル。親子で見られる安心感や、海外ファンにも伝わる映像設計が特徴です。ショート動画やプレイ映像など、フォーマットの多様性も飽きさせない工夫となっています。
第7位 TOHO animation チャンネル
登録者数:369万人
「話題作しかない」東宝アニメの勢いがそのまま反映
『呪術廻戦』や『SPY×FAMILY』など、SNSで常に話題になる作品のPVをいち早く届けるチャンネル。最新情報を求めるファンの期待に応えるスピード感が支持され、通知ONにしているユーザーも多いのが特徴です。コメント欄での“考察合戦”も話題の燃料となっています。
第6位 NHK
登録者数:453万人

「公共性×動画のわかりやすさ」でファンを獲得
ドキュメンタリー、時事解説、紅白舞台裏など、テレビ放送では見られない独自映像を公開。信頼性の高さに加え、10分以内で要点がわかる編集力が、YouTubeユーザーの行動様式とマッチ。「ちゃんとした情報が見たい」ときに頼れるチャンネルとして地位を確立しています。
第5位 ANNnewsCH
登録者数:461万人
ニュース速報の第一選択肢として根強い存在感
テレビ朝日系列による報道専門チャンネル。災害、政治、エンタメなどジャンルを問わず、速報性と映像品質の高さが評価されています。「事件現場の映像をすぐに見たい」というニーズに対応することで、情報収集の起点として利用される頻度も高くなっています。
第4位 UNIVERSAL MUSIC JAPAN
登録者数:470万人
海外アーティストも続々登場、音楽シーンの玄関口
アリアナ・グランデやテイラー・スウィフトなど、海外スターの映像も見られる点が特徴。日本のファンが字幕付きで楽しめる構成になっており、グローバルな音楽ファンを抱えるチャンネルです。MV公開のたびにトレンド入りするなど、拡散力も高水準。
第3位 avex
登録者数:627万人
J-POPの発信地として不動の地位を確立
90年代から続くエイベックスブランドの蓄積を活かし、新旧アーティストのMVを網羅的に発信。K-POPやダンスボーカル系の強化が若年層の登録に繋がっています。ショート動画でのダンス流行も仕掛けており、TikTokとの連動性も目立ちます。
第2位 THE FIRST TAKE
登録者数:1,100万人
“1発撮り”という緊張感が生む、唯一無二の価値
1本のマイクと1回限りのパフォーマンスというフォーマットが、視聴者の心をつかみます。ライブ感、臨場感、アーティストの素の表情が融合した内容がSNSでバズりやすく、国内外問わず熱狂的ファンが増加。楽曲検索からの流入も多く、YouTube検索設計にも強みがあります。
第1位 TOYOTA GAZOO Racing
登録者数:2,540万人
世界のモータースポーツファンをつかむ、日本発のトップチャンネル
FIA世界耐久選手権などのレース映像を中心に発信し、スピード感ある編集や車載カメラ映像が臨場感を高めています。英語ナレーション付きで国際的にも通用し、欧州や南米を中心にファンを急拡大。単なる企業PRを超えた“映像メディア”としての地位を確立しています。
業界別の傾向比較:音楽系より自動車・アニメ系のチャンネルが強い理由
音楽系チャンネルは、個々の動画のクオリティが非常に高く、拡散力に優れているため一時的に多くの視聴を集めやすい特徴があります。また、再視聴率は高いものの、動画単体の視聴が中心であるため、チャンネル全体のファンがつきにくい傾向があります。
一方で、自動車やアニメといったジャンルは、シリーズ性やストーリー性を持たせやすく、視聴者が「続きが気になる」「情報を追いたい」と感じる設計になっているため、ファンを定着させやすいのが強みです。特にレース映像やアニメのPVは視覚的な刺激も強く、言語の壁を超えてグローバルに人気が出やすい点も、登録者数が伸びやすい理由の一つといえます。
【まとめ】見る人をつかむ設計がカギ!企業YouTube成功の共通点とは?
2025年の企業YouTubeランキング上位に共通していたのは、単に“知名度のある企業”というよりも、「ユーザーが思わず登録したくなる導線設計」を持つチャンネルでした。具体的には、以下のような3つの要素が登録者の増加に大きく貢献していました。
・視覚的インパクトが強い映像設計:自動車レースの臨場感やアーティストの1発撮りなど、言語を超えて感情に訴える映像が多く、国際的な視聴者も引き寄せています。
・“続きが見たくなる”シリーズ性:アニメPVや定期配信のニュース、作品発表のサイクルなど、継続視聴を促すストーリー設計や情報発信のリズムが整っています。
・SNSとの連動で拡散力を最大化:XやInstagramでの事前告知や話題化を図り、YouTube外からの流入を促す構造ができているチャンネルは、自然と登録者数も伸びやすくなっています。
登録ボタンを押してもらうためには、「知りたい情報がある」「次も期待できる」「人にシェアしたくなる」と思わせる一連の体験が不可欠。これが、2025年におけるYouTube企業チャンネル成功の共通法則といえるでしょう。