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【2025年最新】X(旧Twitter)スレッドとは?複数投稿で伝える新たな情報発信術

【2025年最新】X(旧Twitter)スレッドとは?複数投稿で伝える新たな情報発信術

X(旧Twitter)では、1投稿あたりの文字数に制限があるため、複雑な内容や長文の説明には向かないという課題がありました。この課題を解決するのが「スレッド」機能です。スレッドを活用することで、複数の投稿を一連の流れとして読者に届けることが可能になります。

本記事では、Xスレッドの基本的な仕組みから、活用場面、効果的な運用方法、他機能との違いまでを詳しく解説します。マーケティングや広報の現場でXを活用している方、またはこれからSNS運用を始めたいと考えている方にとって、実践的なヒントを得られる内容です。

Xスレッドとは?

Xスレッドとは、複数の投稿をひとつの流れとしてまとめて表示できる機能です。投稿者が1つのテーマを複数回に分けて投稿し、それを連続したストーリーとして構成できます。これにより、280文字の制限を超えて、まとまった情報を効果的に伝えられます。

単なる連投とは異なり、投稿同士が紐づいて表示され、1つ目の投稿の下には「このスレッドを表示」という案内が出るため、読み手は流れに沿ってスムーズに読み進めることができます。

Instagramのストーリーズやブログの連載のように、Xスレッドはテーマに沿って情報を整理し、段階的に伝えるのに適した投稿形式です。複雑な解説やステップ解説など、情報量の多い内容にも対応できます。

Xスレッドの使い方

Xスレッドは、スマートフォンとPCどちらでも簡単に作成できます。

スマートフォンでのXスレッド作成手順

  1. 投稿画面を開く
    ホーム画面右下の羽ペンアイコンをタップして、新規投稿作成画面を開きます。1件目の投稿内容を入力します。
  2. 「+」ボタンをタップして投稿を追加
    画面右下にある「+」アイコンをタップすると、2件目の投稿入力欄が表示されます(下図)。さらに追加する場合は、再度「+」をタップして3件目以降の欄を増やせます。
  3. すべて入力し終えたら一括投稿
    内容の確認ができたら、右上の「すべてポスト」ボタンをタップしてスレッドを一括で投稿します。各投稿に画像・絵文字・リンクも挿入可能です。

PCでのXスレッド作成手順

  1. 投稿画面を開く
    ブラウザ版Xの左メニューから「ポストする」をクリックし、新規投稿フォームを開きます。1件目の投稿を入力します。
  2. 「+」をクリックして投稿を追加
    入力欄の下部にある「+」ボタンをクリックすると、2件目の投稿入力欄が下に追加されます。必要な数だけ繰り返し追加可能です。各投稿ごとに画像やリンクの挿入も行えます。
  3. 確認後「すべてポスト」で一括公開
    入力が完了したら、画面右下の「すべてポスト」ボタンをクリックして、スレッド全体を一括で投稿します。PCではブラウザのタブ機能や外部資料の貼り付けにも対応しており、複数アカウントの管理にも便利です。

Xスレッドが使われる場面

商品やブランドの背景を段階的に伝える

Xスレッドは、商品やサービスの背景をストーリー形式で伝えるのに適しています。「課題→解決策→機能→導入効果」と順に展開することで、読者は無理なく内容を理解できます。1投稿目で興味を引けば続きを読まれやすく、途中の投稿が拡散されてもスレッド全体に誘導できるのが強みです。情報を深く丁寧に伝えたい場面で効果を発揮します。

イベントやキャンペーン情報の整理・共有

カンファレンスやセミナーの実況投稿でも、Xスレッドは有効です。発言や進行を投稿ごとにまとめることで、時系列に沿った読みやすいログになります。キャンペーンも「概要→応募条件→注意点」と分けて伝えることで、理解しやすくなります。情報量が多くても、段階的に整理でき、あとからの見返しにも便利です。

ノウハウを手順化して保存される投稿に

SNS運用や広告設定など、手順を伝えるノウハウ系コンテンツにもXスレッドは向いています。「5ステップでわかる○○」のように各投稿に分けて紹介することで、整理された情報として保存・拡散されやすくなります。冒頭に「保存推奨」と添えることで、再読やブックマークも促しやすくなります。実用性重視の発信に最適です。

Xスレッドのメリット

長文を分割して視覚的に伝えやすい

Xスレッドは、長文の内容を複数の投稿に分けて構成できるため、視認性と可読性に優れています。各投稿が独立しながらも、全体で一貫した流れを保てるため、複雑な情報も無理なく伝えられます。Xのタイムライン上で連続表示される構造と、スレッド全体をまとめて読める導線が、他のSNSにはない利点です。

保存や再読を前提とした投稿設計ができる

Xスレッドでは、途中の投稿からでも「このスレッドを表示」機能で全体が読まれる仕組みがあります。この仕組みにより、ノウハウや手順を整理した情報が保存されやすくなり、ブックマークや再訪も増加します。冒頭に「保存推奨」などの文言を添えることで、読者の行動を意識した設計がしやすくなります。

拡散経路が複数ありリーチが広がる

スレッド内の投稿は個別にも拡散されるため、途中の投稿が話題になった場合でも全体のスレッドにアクセスが集まりやすくなります。各投稿に異なる切り口や視点を持たせれば、1スレッド内に複数の拡散トリガーを作ることができ、投稿の到達範囲を広げることが可能です。

Xスレッドのデメリット

構成を誤ると離脱されやすくなる

Xスレッドは、読みやすさに優れている一方で、1投稿目の導入が弱かったり構成が不明確な場合、読者が途中で離脱しやすくなります。Xスレッド内の投稿順は固定されるため、読者の関心を維持するには、全体の構成設計が非常に重要です。

即時性のある投稿には不向きなことがある

Xスレッドは複数投稿を前提としているため、速報性やシンプルなメッセージを求める投稿には不向きな場合があります。短く要点を伝えたい場面では、1投稿で完結する形式の方が適しています。投稿内容に応じて形式を選ぶ判断が必要です。

コメントや反応が分散しやすい

Xスレッド内では、いいねやリプライが各投稿に分散されるため、読者の反応が把握しにくくなることがあります。コメントの意図が分かりづらくなることもあり、投稿全体の一体感が損なわれる場合もあります。ナンバリングや誘導文で補足する工夫が求められます。

Xスレッドと他のX機能との違い

機能主な用途可視性操作性拡散力投稿の継続性
スレッド分割して伝える投稿高いやや複雑高い高い
通常ポスト単体での発信低め高いなし
スペース音声ライブ配信限定的
コミュニティ関心軸での情報共有高い限定的継続可能

Xスレッドは、情報を整理しながら拡散できる点で優れており、複雑な内容を段階的に伝える場面に適しています。視認性や保存性も高く、マーケティングやナレッジ共有との相性が良好です。速報や一言コメントには通常ポスト、音声での交流にはスペース、継続的なテーマ発信にはコミュニティと、目的に応じた使い分けが効果的です。

Xスレッドに関するよくある質問(Q&A)

Xスレッドの主な目的は?

Xスレッドの目的は、280文字では収まりきらない情報を複数投稿に分けて、ストーリーとして整理・伝達することです。読み手が順を追って情報を理解できる構造になっており、ノウハウ共有や商品解説、事例紹介などに最適です。

Xスレッドとリプライの違いは?

スレッドは、最初から複数の投稿を1つのまとまった流れとして構成する投稿形式です。一方でリプライは、投稿後に追加のコメントを返信として付ける形式で、構造的な整理はされません。スレッドは一括投稿と視認性の高さが特長です。

長文投稿を効果的に伝えるにはどう使うのが良い?

1つのテーマを章立てするように投稿を分割し、1投稿ごとに完結する情報を載せるのが効果的です。冒頭では読者の関心を引く導入文を置き、最後にはまとめやアクションの提案を含めると、全体の読了率が高まります。

スレッド作成時の便利な操作やコツは?

スマートフォン・PCともに「+」アイコンで投稿を追加できますが、順序は途中で変更できません。事前に構成をメモなどで準備し、1投稿ごとに画像やリンクを活用することで、理解度と保存率が高まります。ナンバリング(1/5など)も効果的です。

どんな場面でXスレッドが特に役立つ?

複雑な説明や複数の手順を伝えたい場面、イベントの実況、キャンペーンの詳細説明、ナレッジ共有などで特に役立ちます。1投稿では伝えきれない情報を整理して発信できるため、マーケティングや広報、教育用途でも重宝されています。

まとめ

Xスレッドは、単なる「長文をつなげる手段」ではなく、ストーリー性と分割性を活かした強力な情報伝達フォーマットです。マーケティングやナレッジ共有、イベントレポートなど幅広い場面での活用が期待され、2025年のSNS運用において欠かせない存在となっています。

適切に設計し、読み手の関心を引きながら活用することで、情報の拡散力や保存率を高めることができます。今後も進化を続けるXの投稿機能に注目し、Xスレッドを有効活用していきましょう。

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プロフィール
山田智也
経済学部。マーケティングに関する用語解説や手法の紹介を中心に、実務に役立つ情報を発信。 特にデジタル施策に強みを持ち、初心者目線のわかりやすい解説記事を得意とする。
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