マーケティングコラム

LINE公式アカウントの友だち どこから来たか重要です

2021.12.28Column
LINE公式アカウントの友だち どこから来たか重要です

当記事に目を留めていただきありがとうございます。アイキャッチ画像は女性ですが、中の人をしてるのは生粋のおじさんで、元営業部長の相川と申します。閉じないでください。
現在はLINE公式アカウントのプランニングとコンサルティング運用の部署で責任者を仰せつかっております。
幸いにも前回書いた記事が、Google先生の目に留まり、BIGワードである「LINE公式アカウント」の検索1ページ目に載るなど、多くの方の目に触れされて頂いております。そしてご相談、引き合いもいくつかいただいております!感謝です!

LINE公式アカウントの費用対効果問題 ~メッセージ出せば出すほどお金が掛かるし友だちが減る!?~ 

■クライアント様のご相談から生まれた新機能

そんなクライアント様からのご相談の中で、2021年に入りよく出てきた質問があります。
「LINE公式アカウントの友だちになってもらうQRコードって複数発行できないですか?」
とか
「友だちになった店舗や経路ごとにメッセージを変えたいんだけど出来ますか?」
 
私「出来ます。現状LINE公式の標準機能では出来ませんが、出来るようにします(キリッ)」

と言う事で、今年8月に弊社のMessaging APIツール「TRUEコネクト byGMO」に開発・搭載した機能があります。
それが『ユニークQR流入管理機能』です。

■ユニークQR 流入管理機能とは?

それでは、ユニークQR 流入管理機能とはどういったものなのか説明させていただきます。
LINE公式アカウントを活用されている企業に於いてはいくつもの友だち追加の為の導線・仕掛けを仕込んでいます。ところが従来の基本機能ですと、友だち追加のQRコードは1アカウントひとつしか発行出来ず、経路分析レポートとしても「外部流入(QRコードやwebページなど)」にひと括りになってしまいます。
※2021年12月21日時点での友だち追加経路は19種類 https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_friends/

 また、コミュニケーションとしてメッセージ配信でこの経路別にカスタマイズしてセグメント配信できるかというと、ステップ配信で上記19種類の友だち追加時を起点として配信をする事のみ出来るという現状です。店舗やエリアごとの粒度やメルマガから来た人、他SNSから来た人、LINE以外の広告から来た人などの数を把握し配信することは出来ませんでした。
 それをクリアにしたのが弊社ツール「TRUEコネクト byGMO」のユニークQR流入管理機能です。

ユニークQR図

それぞれ任意の経路ごとにQRコードとURLを発行する事が出来ます。そしてその経路に対してセグメントを作成し下記のコミュニケーションが可能になります。
① セグメントごとのメッセージの出し分け
② セグメントごとのリッチメニューの出し分け

これにより、友だちになった店舗や、特定のキャンペーンごとなど友だちに合わせたクリエイティブでコミュニケーションができ、より目的にあった反応を得られやすくなります。

■なぜ、流入経路の管理が必要なのか?

なぜ流入経路の管理とメッセージの出し分けのニーズが高まったのか?それは、LINE公式アカウント運用上の課題がより顕在化してきたからと考えます。
運用上の課題とは、ひとつはむやみにメッセージを配信してブロックして欲しくないという事。もうひとつは顧客にあった情報やメリットを伝えてこそ、エンゲージメントやロイヤリティ、そして収益が生まれると考える運用者側の意識の高まりがあると思います。
また、従来の店舗ごとのLINEアカウント運用とは別に、ブランドアカウント、商品アカウント、企業アカウントを作り多くの友だちを得ているケースが増えていると感じています。またそのようなBIGアカウントはコスト面の問題もあります。友だちのセグメントを分けて、顧客の状況に合ったものを配信することで、より費用対効果を高める必要があるからです。
 さて、冒頭のクライアント様には無事新機能を提供することができ、それと共に各店舗ごとの友だち追加数をLINE運用のひとつのKPIとして、店舗ごと目標化して活用いただいています。もちろんそれを実行するには店舗側のオペレーションも必要になりますし、スタッフの方々の納得感やメリット無しには機能しません。そういう点では、定量的に店舗ごとの友だち数推移や売上貢献を見せる事が重要で、今後は社内表彰などの施策の実施を検討されています。
最後に余談ですが、LINE公式アカウントを活用したマーケティングは非常に面白く奥が深いです。私は営業時代含め、色々な媒体の提案と運用や企画を実施してきましたが、これほどクライアント様のビジネスや顧客とのコミュニケーションを広く捉え、的確に改善や推進を出来るものは無いと感じています。フルファネルでのカスタマージャーニーの理解、企業やブランドのコミュニケーション全体の把握、そしてLINEに落とし込んだユーザー目線の設計、すべて重要な要素です。
そんな奥の深い、LINE公式アカウントを活用したマーケティングを一緒に考えさせていただけるご相談、来年もどしどしお待ちしております。 

相川 晋五(あいかわ しんご)
ライター:相川 晋五(あいかわ しんご)
2001年入社。インターネット広告・webマーケティングの黎明期より、各種メディア・プラットフォームを駆使したクライアントの課題解決に携わる。webマーケティングが進化する変遷での経験とこれからを予測した課題解決策の立案実施がミッション。近年では、LINEを中心としたプランニングと自社ツールのマーケティングに従事している。
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