マーケティングコラム

【GDN】Google広告のPerformanceMAX(P-MAX)を1億かけて効果検証した結果

2022.03.01Column
【GDN】Google広告のPerformanceMAX(P-MAX)を1億かけて効果検証した結果

21年11月にローンチされた、パフォーマンス最大化キャンペーンこと、P-MAXですが、

① ローンチしたてで事例が少なく効果が不明瞭
② ターゲティング設定ができず他メニューとの重複が気になる
③ 細かいセグメントの数値が確認できず分析が困難

などなど新プロダクト/自動化ゆえの問題がある反面

・一元管理によるアトリビューションの全貌把握が可能
・配信面/ターゲティング網羅による機会損失の防止
・クリエイティブ/入札/ターゲティングなど各設定の自動化

などメリットも多いプロダクトになっています。

今回はP-MAXにて1億という広告費をかけて効果検証した結果と冒頭の①~③の疑問について記載しています。

結論、P-MAXは効果がよい!

93%の案件で効果がよいと判断され継続配信しています。
検索やリターゲティングといったGoogle内の他メニューで効果がよいプロダクトと同等の効果が出ていることが多いです。

例として2アカウントの結果を紹介します。

・Aアカウントでは、リターゲティングと比較しCVは160%でCPAは半分と圧倒的によい効果を出せています。クッキーレス時代で他の手法を模索中の案件にはまさにピッタリの手法と言えます。

・Bアカウントでは、検索広告の40%のCVでCPAは120%と検索広告と比較すると効果は低いです。しかし、本案件は検索広告以外はCPAが高すぎて拡大ができませんでした。その中ではP-MAXは効果がよく検索広告と同等まで拡大できたプロダクトとなりました。

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また、以下の自動化プロダクトと比較し効果が高い傾向があります!
既存の自動化プロダクトの進化先のイメージなので、是非、トライしてみましょう!
・SDC(スマートディスプレイキャンペーン)
・DSA(動的検索広告)
・VAC(動画アクションキャンペーン)
・SSC(スマートショッピングキャンペーン)

他メニューとオークション上は重複しない

オークション参加への優先順位が存在するため、オークションで競合しCPC高騰することはありません。

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例えば、検索広告でマッチタイプを完全一致登録しているKWはP-MAXよりも優先的にオークション参加します。
多くの場合は広告ランクが高いものが優先されるため、効果が高いキャンペーンから配信されるといえます。
優先されるキャンペーンが、日予算がない、品質スコアが低すぎるなどでオークション参加しない場合はP-MAX含め、他のキャンペーンがオークション参加します。

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P-MAXは重複するというよりは、既存プロダクトで機会損失している部分を抑えるプロダクトと言えます。図だと黄色の漏れの部分に配信されるイメージです。

また、以下の除外設定は可能になっています。
競合キーワードに掲載しないや、ブランド毀損を防ぐための掲載面の管理ができます。
・キーワード
・プレースメント
・地域

細かいセグメントの数値が確認できず分析が困難

他キャンペーンと比べると確認できるセグメントは少ないですが、以下は確認が可能です。
また、GoogleAnalyticsを活用すれば遷移後のユーザーのデモグラなどは確認できます。
・キャンペーン
・遷移先
・プレースメント
・曜日時間
・オーディエンス(一部)
・キーワード(一部)

弊社では1アカウントで分析が難しい項目は複数のアカウントの設定内容や開始時期、商材などを加味して比較することでどういう設定で効果が出るのかを分析しています。

終わりに

新プロダクトのP-MAXですが実は20年の10月時点から発表はされていました。
弊社はその時点から準備を進め、21年に一気に検証や分析を取り組みました。
市場には実績や事例がすくないプロダクトですが、正しく活用すればクッキーレス対策や拡大の頭打ちを打破できるプロダクトなので、是非トライしてみてください!
正しい活用方法がわからないときや、現状のやり方に限界を感じたときは、是非、GMONIKKOに一度、ご相談ください。

吉田 一貴(よしだ かずき)
ライター:吉田 一貴(よしだ かずき)
2015年GMONIKKO新卒入社。
コンサルティング本部でマネージャーとして従事。
累計運用額39億、8年連続社内表彰18回受賞。(22年時点)
今までのやり方にこだわらない、新しいアイデアや選択肢が評価されている。
プライベートでは大道芸人として幼稚園や保育園で子どもを笑顔にしています。
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