Z世代トレンドラボ

#高校生のリアル(1)  ~高校生トレンド調査レポート byカラオケまねきねこ~

2025.05.07Gen Z Lab
#高校生のリアル(1)  ~高校生トレンド調査レポート byカラオケまねきねこ~

全国にカラオケ店を展開する「まねきねこ」を利用する高校生にアンケートを実施、彼ら彼女らのリアルな行動形態や意識、トレンドを探る調査レポート 「#高校生のリアル」

今回のテーマは「食」。
高校生たちの行動のトリガーとなっているSNSと食の関係性について解き明かしていきます。

1.高校生の「食べたい」気持ちはどこで喚起される?

調査結果① この飲食店に行きたいというニーズが刺激されるメディア

「この飲食店に行ってみたい」気持ちを喚起するSNSは、男女ともにInstagramが他のメディアを引き離す結果となりました。
続いて女子はTikTok、男子はYoutubeと、同じ動画系ではあるものの異なるメディアが続く結果となりました。

2.「もっと知りたい」に応える検索メディアは?

調査結果② どの飲食店に行くか絞り込むために詳しく情報を調べるメディア

飲食店の情報を詳しく調べて絞り込むときに使うメディアとして。女子の半数近くはInstagramをあげており、検索ツールとしても機能している様子がうかがえます。
男子もトップはInstagramであるものの女子ほど突出はしておらず、YoutubeやX(旧Twitter)も併用して詳細な情報やレビューを検索する傾向がありました。

3.食べたい!から来店するまでのストーリー

今回の調査結果をパス解析にかけて、食べたい!ニーズを喚起されてからお店に行くまでのストーリーを抽出してみました。

女子はInstagram完結、またはTikTokからInstagramという流れでビジュアル刺激重視の行動をとっているのに対して、男子は複数のSNSメディアを併用して体験者の評価を収集しながら動いているのがみてとれます。

4.高校生の食に影響を与えるインフルエンサーは?

調査結果③ 動画を見て「この店行きたい!」とよく思うことがあるインフルエンサー

最後に、食べたい!欲が一番刺激されるインフルエンサーは誰?という質問をしてみました。
女子は、食欲を刺激する食レポやレシピのショート動画を多く発信している「ハシダ」、ASMRの動画が有名なMIYUなど、美味しそう!を直感的に刺激するインフルエンサーが上位なのに対して、男子は、「SUSURU」や「のすけぼっち飯」などボリューム感や食べっぷりにフォーカスした動画を発信するインフルエンサーに強く反応する傾向がみられました。

5.高校生の食欲はSNSから

今回の調査を通じて浮かび上がったのは、「食べたい!」という衝動が、いまやSNSから日常的に生まれ、情報検索もそこで完結しているということ。
またそこには、直感的な“かわいい・美味しそう”で動く女子、“リアルな体験談”を重視し“満腹感”を求める男子、など男女の違いも見えてきました。
いずれにしても、食トレンドを動かすには、SNS上での“どう見せるか”を設計することがますます重要になってきていることは間違いないでしょう。

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■調査概要
調査方法:ネットアンケート(ねこの手) 
調査期間:2025年4月9日(水)~2025年4月10日(木)
調査地域:全国
調査対象:高校生の男女(カラオケまねきねこ会員)
サンプル数:342名
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カラオケまねきねこのインタビューサービス「ねこの手」はこちら

神津 洋幸(こうづ ひろゆき)
ライター:神津 洋幸(こうづ ひろゆき)
TRUE MARKETING副編集長
Z世代トレンドラボ主任研究員
ストラテジックプランナー、リサーチャーとしてWebプロモーションの戦略立案、各種リサーチなどを担当。
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