Z世代消費トレンドWeekly調査 <第9回 有料動画配信サービス>
TRUE MARKETING内「Z世代トレンドラボ」がお届けする連載「Z世代消費インサイトWeekly調査」。
第9回は有料動画配信サービス(サブスク)をテーマに、Z世代を高校生/大学生/社会人の3層に分けて、利用実態と“視聴の仕方”の違いを読み解きます。
※16〜28歳・男女500名を対象にしたインターネット調査(2026/2/27〜3/1)
「有料動画配信サービス」 利用サービス

有料動画配信サービスの利用者は高校生約45%、大学生約65%、社会人約48%となり、大学生の利用者比率が最も高くなっています。
利用サービスは、どの層でも Amazon Prime Video と Netflix が中心。ただし“2強サービス”の利用者傾向は層で少し変わります。
・Amazon Prime Video:高校生28.8% → 大学生26.4% → 社会人24.6%(若いほど高め)
・Netflix:高校生16.2% → 大学生19.8% → 社会人24.6%(年齢が上がるほど高め)
「有料動画配信サービス」視聴動画選択の参考情報

視聴する作品を選ぶとき、学生2層は「人からのおすすめ」が強く、社会人は「検索」が強い。ここが今回、いちばん層差が出たポイントです。
高校生・大学生は、友人との会話やSNSの流行から「観るもの」が立ち上がりやすい“コミュニティ起点”。一方の社会人は、「検索がファーストタッチ」というより、他の接点(SNS、会話、予告、ニュース等)で知った作品を、検索で深掘りして納得してから視聴する——そんな“確認ジャーニー”が見えてきます。
「有料動画配信サービス」よくする視聴方法

視聴スタイルは、まず全層共通で「ながら見」が最多。スマホをいじりながらの視聴スタイルが、Z世代ではもはや前提となっているといってよいでしょう。
そのうえで、タイパ(時間効率)意識が垣間見える行動(スキップ・倍速・つまみ食い・全話を見ない抜き出し見)は、特に大学生で強めに出ており、「話題の山場だけ押さえる」「途中で離脱してもOK」という、コンテンツ消費の“編集権”を自分側に持つ観方が一段強い印象です。
「有料動画配信サービス」サービス契約の決め手

契約の決め手は、3層とも大枠は同じで、まずは価格と独占配信コンテンツ。
ここで層差が出るのが、社会人の「特定ジャンルの深さ」で、“広く浅く”よりも“刺さる沼があるか”が契約理由になりやすいことがうかがえます。
「有料動画配信サービス」よく観る番組ジャンル

アニメ/邦画/国内ドラマが全層通しての鉄板コンテンツとなっています。
加えて社会人は、洋画、海外ドラマ、スポーツなど、学生2層に比べてニーズが多岐に分かれます。
この“嗜好ジャンルの広がり”が、前章の「特定ジャンルの深さ」を重視する傾向の裏付けにもなっていると推測されます。
最後に
今回の結果を俯瞰すると、有料動画配信サービスは同じZ世代でも層毎にクセがあることがわかりました。
高校生:作品選びは友人・SNSの空気に寄りやすく、視聴スタイルは“ながら見”中心でライト。
大学生: 作品の出会いは「友人」×「TikTok」。倍速・つまみ食い・抜き出し見など、タイパ志向が突出。
社会人:検索の寄与が大きく、作品を“調べて納得して観る”傾向。マニア需要(深さ)が契約理由になりやすい。
同じZ世代でも“生活の前提”が違えば、効く訴求もチャネルも変わります。次回以降も、カテゴリごとに「高校生・大学生・社会人」の消費インサイトの違いを掘り下げていきます。
※Z世代とのコミュニケーションに課題をお持ちの事業会社のみなさまを対象に、今回の記事で未公開の調査結果も含めた完全版クロス数表を進呈しております。ご希望の方は下記「問い合わせはこちら」をクリックし、フォームに必要事項を入力の上、お問い合わせ内容欄に「有料動画配信サービスの完全版数表希望」と記載し送信してください。

- ライター:神津 洋幸(こうづ ひろゆき)
- TRUE MARKETING副編集長
Z世代トレンドラボ主任研究員
ストラテジックプランナー、リサーチャーとしてWebプロモーションの戦略立案、各種リサーチなどを担当。
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