Z世代トレンドラボ

全然違うようで実は似ている?GMOサイン馬×JKの異色の座談会で語られたSNS運用

2026.03.13Gen Z Lab
全然違うようで実は似ている?GMOサイン馬×JKの異色の座談会で語られたSNS運用

企業SNSアカウントの「中の人」という枠を超え、独自のユーモアと被り物で圧倒的な存在感を放つ、GMOサイン(@GMO_Sign)の「馬」さん。2025年3月にわかさ生活から移籍したときにはネットニュースになるほど話題となりました。
そんな彼と今回対するのは、「渋谷から世界へ。私の人生は私が決める」のキャッチフレーズのもと、英会話、SNS、動画など、世界に挑戦するためのスキルを日々学んでいる渋谷女子インターナショナルスクール (シブジョ)の女子高校生たち。
本来なら交わることのないであろう異色の組み合わせが、今回実現しました。座談会では、SNSに対するシブジョの皆さんのリアルな感覚や、それぞれのSNS運用のポリシーやバズ投稿の極意について意見を交換。
それぞれの言葉には、数々のギャップと意外な共通点がありました。

登場人物紹介(本文では敬称略)
GMOサイン(@GMO_Sign)より
馬さん
シブジョ(渋谷女子インターナショナルスクール)より
八神 琳音さん
德永 茉衣さん
竹内 奏音さん
野崎 珠愛さん
安齊 瞳さん
井上琉華さん

執筆:サトートモロー 進行・編集:神津 洋幸(TRUE MARKETING編集長/Z世代トレンドラボ主任研究員)

「LINEでつながる」はもう非常識?Z世代のSNS使い分け術

――シブジョの皆さんは、普段どのようにSNSを活用していますか?
琳音:
私はTikTok、Instagram、X(旧Twitter)を使っています。TikTokはダンス動画を毎日、Instagramはファッション系を3日に1回、Xはファンの方とのコミュニケーションの場として日常を毎日投稿しています。
茉衣:
私はTikTokとInstagramがメインです。TikTokはダンスや変身動画、恋愛系とか。Instagramはモデル活動の宣伝として服の紹介をしたりしています。以前、TikTokの動画をInstagramのリールに投稿したら、10万再生されました。

――TikTokの動画をInstagramのリールで発信した方が再生数が伸びたんですね。それは面白い現象です。
珠愛:
私もTikTokとInstagramを使っています。
TikTokはダンス動画やお姉ちゃんとの日常、ヘアアレンジとか。小さい子が好きなんですが、いとこと一緒に映った投稿は再生数がすごく伸びます(笑)。
Instagramはもともとお姉ちゃんとの共同アカウントで、小さい頃はお母さんが率先して発信していました。その影響か、ママ世代の方にも多く見てもらえています。
奏音:
私は一番TikTokを投稿していて、主にダンス動画やPR案件を上げています。Instagramは、お出かけした時の動画とか。Xはイベントの告知で使うことが多いですね。
瞳:
私も、主に使うのはTikTokとInstagramです。TikTokはダンス動画が中心ですが、「こういう撮り方がかわいいよ」という写真の撮り方、盛り方の投稿がよくバズります。
Instagramは、お出かけした時に撮った盛れた写真とかを載せています。

――皆さん、TikTokとInstagramがコミュニケーションツールとしてはメインで、Xは広いリーチを狙った告知で使うことが多いのですね。
琉華:
私はTikTokとInstagramをゆるく使っています。
Instagramはたまにストーリーを上げるくらいですが、横浜で開催されたいちごフェスに行った投稿をしたら、「どこでやってるんですか!?」と連絡をたくさんもらいました。
TikTokは友達とのつながりがメインですね。LINEではあまりつながりません。
――え!?LINEでつながらないというのは、私たち上の世代からすると衝撃です……(笑)。
琉華:
今はInstagramとかTikTokの方が簡単につながれるんですよ。
LINEは意識的に連絡を交換しないといけないけど、Instagramならおすすめに出てきた子にフォローを送ったりできるので。
馬:
僕、プライベートでInstagramのアカウント持ってないんですけど、今後どうしたらいいんですか…?
一同:
(笑)
――InstagramやTikTokのほうが、圧倒的につながりやすいんですね。若い世代は複数のInstagramアカウントを持っていると聞きますが、皆さんもそうですか?
一同:
はい。
琉華:
本アカはちょっとカッコつけて、本当に“盛れた1枚”を投稿するために使っています。最近は、綺麗な写真と位置情報だけを載せて、文章はほとんど書かない投稿も多いです。
その代わり、どうでもいいことや素直な感想は、仲の良い子だけとつながっているサブアカ(鍵アカウント)にたくさん投稿します(笑)。
――本アカとサブアカで、見せる顔を使い分けているんですね。

シブジョや会社の看板を背負うからこそ大切にしていること

――馬さんは企業アカウントを運用しているわけですが、気をつけていることはありますか?
馬:
何を投稿するにしても、会社のブランドを傷つけないことは常に意識しています。見た人がどう思うかの視点を大切にしていて、誰かを傷つける投稿はしないようにしています。炎上したら終わりだと思っているので。
――皆さんも「炎上」は気にしますか?
珠愛:
すごく気にします。特に私たちは、「シブジョ」という点で他の人たちからの視線を多く浴びます。制服を着て写真を撮っているだけで、シブジョだからこういうことしてるんだ」みたいに言われがちです。
茉衣:
他の女子高校生がしてても何も言われないことが、シブジョがやると「流石、シブジョ」みたいに言われることが多いです。
珠愛:
例えばディズニーで写真を撮る時も、人がいない場所を選んだり、写り込んだ人にはモザイクをかけたり、すごく配慮しています。
琉華:
制服を着ている時は、普段の生活の「切り取られ方」にも注意しています。
例えば、外出先の電車のホームでクタクタになっていて、少しだけしゃがむとするじゃないですか。たとえほんの一瞬でも、周りからは「シブジョは常識がない」と思われちゃうかもしれません。
瞳:
常に見られている感覚は持っているよね。
馬:
まさに「シブジョという看板」を背負っているんですね。組織を背負って、傷つけないように行動するという。若い子ってもっと自由に楽しんでいるイメージがありましたが、共通の感覚で日々を過ごしていると知って驚きました。

共感とかわいさがバズを生む

――馬さんもシブジョの皆さんも、SNSで発信する以上、バズを狙っていると思います。これまでの投稿で、どんなコンテンツがバズりましたか?
珠愛:
私の場合、お母さんがファッション好きで、お姉ちゃんと一緒にいろんな服を着させてくれたんです。小学校時代の投稿では、5,000いいね!をもらうこともありました。
まだまだInstagramが始まったばかりのタイミングで、お母さんが文章やハッシュタグにものすごく凝っていて。それを見たお母さん世代に、たくさん見てもらいました。

珠愛さんinstagram

茉衣:
私は、海外ユーザーを狙って投稿したコンテンツがバズりました。日本ユーザーがあまり使わない海外の音源を使って、「16歳のメイク」というテーマで英語の文章とともに投稿しました。
最初は特に反応もなかったんですけど、2ヶ月後くらいにフィリピンやタイの方からの反応が急増したんです。現地でスクールメイクが流行っていたみたいで、「その前髪どうやって作るの?」とかコメントがたくさん来ました。狙い通りにバズって嬉しかったです。

@maiii_tokunaga 16 year old makeup #fyp #makeup #make #japan #おすすめ ♬ original sound - ✭𝙣𝙞𝙣𝙖✭ - 𝕟𝕚𝕟𝕒𝕩𝕓𝕝𝕦𝕣

――グローバルな視点を持って投稿を考えているのですね。すごい・・。
瞳:
私が一番バズったのは、写真の撮り方の動画です。「こういう撮り方かわいいよ」みたいな。

@hitomi_0628 クラフトパッチンで形くり抜いて頭に乗せて上からとる撮り方かわいすぎ🩷🩷 みんなもまねしてみてね〜!! いちょうぶーけもってとるのもおすすめ😊💕💕 #08 #jk#fyp #イチョウ並木 #紅葉 ♬ ラブソング - マルシィ

琉華:
この投稿、すごくかわいかった!瞳さんの投稿みたいに、イチョウを使うみたいな季節感のある投稿に、女子高生はいいねをつけてくれることが多いです。
今日の琳音さん、茉衣さん、珠愛さんは、バレンタインパーティに合わせたメイクをしているんですよね。こういうコーディネートも人気が高くて、参考になるからと保存もされやすいです。1年後のバレンタインで、またバズるなんてこともあります。
――季節性のあるコンテンツにすごく敏感なんですね。
奏音:
私はダンス動画がバズりやすいです。そういう傾向を見つけて、似ているコンテンツを投稿します。ダンス以外だと、共感を呼ぶような文章を投稿することも多いですね。

@kanon._53 本選2nd❕SNS審査対象動画💖 2/26まで! いいねと再生回数よろしくお願いします💕 #NEXTMUSE #ミスコン #恵比寿ガーデンプレイス #jc #ljc ♬ Surrender - るーとも

琳音:
私も得意なダンス動画が伸びやすいです。以前、楽曲の最初に得意技の飛び蹴りを入れたら、30万再生されました。
馬:
飛び蹴り!思わず見返す人も多そうです。
茉衣:
私は、ちょっとした不幸ネタでバズりました(笑)。
――不幸ネタ!
茉衣:
「思わせぶりな男に引っかかっちゃった」っていう動画を上げたんですよ。そうしたら、コメント欄が「うちもありました!」「分かります!」って共感の嵐で(笑)。

@maiii_tokunaga キープで死ぬ‼️未練なく冷めれた‼️#おすすめ #失恋 #恋愛 #運営さん大好き #fjk ♬ オリジナル楽曲 - 萌絵P - にゃんこ大戦争

――自虐ネタに対して強い共感が生まれたのですね。

「余白」と「連続性」が人びとの目を引きつける

――馬さんは、SNSに投稿するとき何を意識していますか?
馬:
私は投稿に「余白」を作ることを大事にしています。
情報を詰め込みすぎず、あえてツッコミどころを残すんです。Xをコミュニティツールとして使っているので、リプライや引用でコメントが生まれるように設計しています。
例えばこの投稿。ここに来る前、エステーさんを訪問したのですが、公式キャラクターのムッシュ熊雄とヘッドホンをシェアしました。

この投稿を見て、「そもそもヘッドホンはシェアしないだろ」「馬の耳はそこじゃないだろ」など、ツッコミを想定して「余白」をいくつか作ったんです。
――そうした違和感に、フォロワーさんがツッコミを入れてくれるわけですね。
馬:
Xはアルゴリズム的にも会話が広がることを高く評価してくれるので、コミュニケーションが生まれる投稿は強く意識しています。
琉華:
すごい!どうやってアイディアを思いつくんですか?
馬:
ひらめく時があるんですよね。このネタは、たまたま朝ヘッドホンを使っているときに思いつきました(笑)。
ーー馬さんがGMOサインで過去最高にバズったネタはなんですか?
馬:
入社した初日に出した投稿ですね。

一同:
めっちゃバズってる!!!
馬:
なぜここまでバズったのか、皆さん分かりますか?
琉華:
馬が会社に入社しようとしてるけど、入れてもらえない……とかですか?
馬:
それもありますが、実はこの投稿に至るまでに、ちょっとしたストーリーがあるんです。
もともと前職の時から、私はいろんな会社の自動ドアに締め出されるっていう投稿があって。その投稿もネットミームとしてバズっていたんですよね。

そんな馬が転職する。その異様さが注目されて、ネットニュースにもなりました。

みんな、「あの馬はどうなるの?」と注目している中、転職初日にあの投稿をしたんです。投稿へのリプライで「ネットのセキュリティもGMOなんで建物のセキュリティが強かったです」ってオチもつけて。
――単発の投稿だけではなく、これまでの連続した物語が大きな反響を生んだのですね。
琉華:
馬さんの行方が気になるから、ついフォローしたくなりますね。
Instagramでも、プチドラマを展開するアカウントが流行っています。

夢のコラボ実現!?それぞれが目指すSNSアカウントの今後

――皆さんはこれから、自分のアカウントをどのように活用していきたいですか?
珠愛:
シブジョは、普通の高校では経験できない行事とかがたくさんあるので、そういう女子高生らしい投稿でバズを狙っていきたいです。高校生活の思い出にもなるし。今はみんなで「月一でプリ撮ろうね」って約束してます!
琳音:
私は今ダンス系の投稿が多いんですが、コスメやメイクなど、他のジャンルの投稿にもどんどん挑戦したいです。投稿を続けていきながら、「この子のアカウントに行けばこういうのが見られる」という自分なりの強みを見つけたいなと思っています。
馬:
私は、新卒の時からずっと「企業アカウントで一番になりたい」と公言しています。GMOサインでも引き続き、トップを目指したいですね。
――どれも素敵な目標ですね。今回、せっかく馬さんとシブジョの皆さんで集まったということで、何かコラボコンテンツを作りたいと思うのですが、何がいいと思いますか?
馬:
私からいいですか?ぜひ皆さんの目線でコーディネートを考えてほしいです。
琉華:
それなら、シブジョの制服を着ませんか!?うちは女子校だけど男子版の制服もあるんです!
それを着て、シブジョのシンボルでもあるこのピンクの教室で撮影しましょう!
珠愛:
あとは、馬さんが締め出されるネタのシブジョ版とか!うちは女子校なので、「入れないよ!」って(笑)。
馬:
女子校に侵入しようとする馬…だいぶやばいのでNGで…(笑)。
琉華:
うちらも馬、かぶります?(笑)
――どれもぜひ実現させたいものですね(笑)。まずは早速、シブジョの制服を着て集合写真を撮りましょう!

サトートモロー  インタビュアー:神津洋幸
ライター:サトートモロー  インタビュアー:神津洋幸
サトートモロー
 ライター・カメラマン
 オウンドメディア対談、事例記事、採用記事など多数のジャンルに対応。
 NovelJam 2024参加作品『子午線』が高橋文樹賞を受賞。
 X(twitter)

神津洋幸
 TRUE MARKETING編集長
 Z世代トレンドラボ主任研究員
 ストラテジックプランナー、リサーチャーとしてWebプロモーションの戦略立案、各種リサーチなどを担当。
 X(twitter)

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