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従業員エンゲージメントが重要な理由と6つの向上施策

2022.06.24Work Hack
従業員エンゲージメントが重要な理由と6つの向上施策

はじめに

少子高齢化の影響で労働人口は減少傾向にあり、人材不足が叫ばれる中、従業員のエンゲージメントを高める取り組みをされている企業も多いかと思います。採用競争率も高まる中、人材の定着は今やどの企業においても避けては通れない課題であり、企業の成長には不可欠とされています。今回は従業員エンゲージメントを高めることの重要性と取り組むべき5つの施策についてご紹介します。

そもそもエンゲージメントとは

本来、エンゲージメント(=engagement)とは、「約束・契約」等の意味を持ちます。エンゲージメントリングとして婚約の場面でも使われますよね。ビジネスにおけるエンゲージメントは、主に「ワークエンゲージメント」として使われ、マーケティング領域では、顧客の商品に対する、「興味・関心・愛着心」、人事領域では、従業員の会社に対する愛着心・帰属意識を指します。今回は人事領域におけるエンゲージメントに着目していきます。

なぜ従業員エンゲージメントは重要なのか?

従業員エンゲージメントが重要視される理由を3つの観点でご紹介します。

・定着率の向上
多くのビジネスマンは、仕事という手段を講じて自己実現を目的に働いているかと思います。会社としては企業利益と引き換えに、従業員に自己実現をしてもらうための場を提供しているわけですが、エンゲージメントが高くないと他に活躍の場を求めて離職してしまうケースも出てきてしまいます。労働人口の減少や採用競争率が高まる中、一人でも多くの優秀な人材を確保することは、企業経営において大きな課題と言えます。エンゲージメントを高めることで会社への帰属意識を醸成し、結果として人材の定着率の向上に繋げることは重要な取り組みとなります。

・生産性の向上
従業員エンゲージメントを高めることは個人の生産性の向上にもつながります。会社への愛着心が強くなることで、従業員が主体的に業務に取り組む状態となります。会社や上司からの支持を待つのではなく、自ら行動し改善に努めることで、より効率的な業務の進め方を求め、結果として生産性の向上に繋がるという循環が生まれます。厚生労働省の調査でも、エンゲージメントの向上と生産性の向上が比例しているという結果が出ています。

<挿入イメージ図>ワーク・エンゲイジメントと企業の労働生産性について[1]

※厚生労働省:-令和2年雇用動向調査結果の概況-

・事業の成長
前述したように、エンゲージメントを高めることは人材の定着と生産性の向上をもたらせます。優秀な人材が長く会社で働くことで利益を生み会社や従業員を牽引し、個人毎の生産性が向上することで、効率性が増し売上アップやコスト削減に繋がります。その結果として、企業の経営軸である事業の成長を促しやすい状況を作ることが可能です。

従業員エンゲージメントを向上させるには

では次に、エンゲージメントはどのように高めることができるのか具体的な施策を見ていきましょう。

①モチベーションを向上させる
エンゲージメントの向上に大きく関わるのが、従業員の「モチベーションの充足度」です。個人毎にモチベーションが向上する要因は異なりますから、従業員の特性や業務状況を把握し適切なコミュニケーションを取ることが重要です。組織として一律のコミュニケーションを取るのではなく、あくまでも個人毎のモチベーションを上げることに目を向けましょう。

②コミュニケーションの質/頻度を担保する
モチベーションを上げるには、要因を特定することが必要不可欠となります。それには、コミュニケーションの質を上げ定期的に従業員と振り返りの時間を設けることが重要です。最近では、1対1の面談を定期的に行う1on1ミーティングを取り入れる企業も増えています。例えば、週1回従業員と1on1ミーティングをすることで、業務上の課題や悩みを把握し軌道修正することもできます。従業員が求めているコミュニケーションを取ることで質を上げ、定期的に会話をすることがエンゲージメントを高めることに繋がります。

③賞賛される文化の醸成
従業員の賞賛や承認欲求を満たすこともエンゲージメントを高める上で欠かせない施策の一つです。営業部では売上や利益等で成果がはっきりと見て取れますが、バックオフィス等は自分の業務がどれだけ役に立っているのか見えにくい部分もあります。会社全体で等しく賞賛されるように、様々な切り口から従業員にスポットライトが当たることで、この会社で働いて良かったと思える瞬間を作りエンゲージメントの向上に繋げることができます。

④ワークライフバランスが取れる制度設計
仕事のやる気をあげるには、プライベートとの両立ができるようなワークライフバランスが取れる社内制度を設計することも必要です。労働人口の減少から、働きやすい職場を求めて従業員が会社を選ぶ時代なので、社内制度の見直しは重要性を増すばかりです。最近では、女性だけでなく男性も育児休暇を取れる企業が増えていますし、出社の必要性をなくすテレワークの制度を導入したりするなど、従業員の世代や年代に適した制度設計が必要と言えます。

⑤サーベイツールの導入
従業員のエンゲージメントを正確に把握するために、サーベイツールを導入することもお勧めします。サーベイとは「調査」という意味で、サーベイツールでは従業員に対していくつかのアンケートを取ることで、エンゲージメントの状態を数値化できる機能を持っています。ここではいくつか代表的なツールをご紹介します。

・モチベーションクラウド

<挿入イメージ図>モチベーションクラウド[1]

画像2

・ラフールサーベイ

<挿入イメージ図>ラフールサーベイ[1]

画像3

・wevox

<挿入イメージ図>wevox[1]

画像4

⑥従業員の業務把握
前述したサーベイツールによるメンタルヘルスの把握に加えて、従業員の業務を把握することで、エンゲージメントを高めるための具体的施策を打てる状態にすることが可能です。業務の把握とは以下を指します。
・どの業務をどれだけ時間行っているのか
・業務上の課題はどこにあるのか
・目標に対する進捗状況はどうか

日々の業務状況を把握することは、どこにエンゲージメントを高める要素があるのか特定することに繋がります。

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弊社では 組織マネジメントツールワークレビューDX を社内利用、社外への提供を行っております。
従業員の業務データや感情データを可視化することで組織を多角的に分析することができます。業務可視化によるエンゲージメント向上施策にご興味ありましたら、お気軽にお問合せ下さい。

樺山 隼也(かばやま じゅんや)
ライター:樺山 隼也(かばやま じゅんや)
2021年GMO NIKKO中途入社。
SaaS事業部にて業務可視化クラウドサービス「ワークレビューDX」を用いた、組織マネジメントにおける課題解決に従事。
インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセス担当。
ワークレビューDXの拡販と、市場の認知度を上げるため、日々奮闘中。
神奈川県横浜市出身/趣味:釣り/マイホーム計画中
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