Metaverse

【海外事例】諸外国のメタバースへの取り組みを紹介!【プラットフォーム】

【海外事例】諸外国のメタバースへの取り組みを紹介!【プラットフォーム】

アバターを使って仮想空間で社会生活を送れるメタバース。近年、メタバースは世界的に大きな注目を集めており、日本のメディアでも大きく取り上げられることも増えました。そんなメタバースの技術は、さまざまな場所で活用されています。

今回はメタバースの活用事例について、メタバース技術を活用する上での懸念点とともにご紹介します。

海外発のメタバースプラットフォーム

現在、メタバースプラットフォームが次々と登場していますが、日本よりも海外の方がメタバースの技術は進化しており、海外発のメタバースプラットフォームには最新技術も活用されています。そこでまずは、海外発のメタバースプラットフォームの一部をご紹介します。

Second Life

2003年にリリースされた、世界初のメタバース型プラットフォームです。

PC専用の仮想空間アプリケーションで、ストーリーや目的に決まりはありません。目的や世界は全てユーザーが作ることができ、アプリ内で出会った人と会話したりクラブで踊ったり、乗り物に乗ったり、観光したりとあたかも現実世界のような体験ができます。

また、アプリ内通貨である「リンデンドル」は米ドルと互換性があり、現実世界の生活費をSecond Lifeで賄っている人もいます。

The Sandbox

2012年にリリースされた、ピクセルアートで作られたプラットフォームです。オリジナルのアバターを作り、アプリ内の世界で自由に生活できます。

LANDと呼ばれるNFTの土地が販売されており、オリジナルのゲームやジオラマを作成して販売することも可能。仮想通貨を使ってNFT取引ができます。

NFTの売買はもちろん、LANDに多くの人が訪れてゲームをプレイしたり、イベントを開催することでSANDと呼ばれるアプリ内通貨を獲得できます。

Decentraland

2017年にリリースされた、メタバース構想のブロックチェーンプロジェクトです。運営はカリフォルニアを拠点とする非営利団体のため、世界中の投資家や企業から支援を集めて開発及び運営をしています。運営形態からさまざまな企業と提携しており、大手企業とのNFT売買も可能です。

Decentralandの特徴として、クリエイター向け機能が豊富なため、クリエイター向けのメタバースプラットフォームと言えるでしょう。

Everdome

2022年にリリースされた、火星への移住がテーマのリアル長のメタバースプラットフォームです。メタバース内では仮想通貨DOMEを使用し、さまざまな経済活動ができます。

現在、メタバースプラットフォームは大きな注目を集めていますが、その中でも特に注目を集めています。その理由として、ディズニーやトヨタなどの大手企業と連携していたり、世界経済フォーラムの年次総会であるダボス会議に招集されたことなどが挙げられます。

VR CHAT

2017年にリリースされた、コミュニケーション系のプラットフォームです。ユーザーはVR機器を装着してアプリ内のアバターになり、世界中のユーザーと会話したり、一緒にゲームをすることができます。また、最近ではユーザー同士で交流するだけではなくバーチャル空間最大の商用イベント「バーチャルマーケット」も開催されており、世界中の企業が出店しています。

新型コロナウイルスの影響により、一気に人気のメタバースプラットフォームになりました。

メタバースのビジネスへの活用事例紹介

ビジネスにおけるメタバース活用

メタバースは、一般ユーザーがアバターを作って自由に生活するだけではなく、ビジネスシーンでも活用され始めています。そこでここからは、メタバースのビジネスシーンにおける活用事例3選をご紹介します。

アディダスのコラボ商品販売

日本でもお馴染みのアディダスは、メタバースを用いて限定ブランド商品である「Into The Metaverse」の販売をしました。FTコレクション「Into The Metaverse」は、先ほどご紹介した「The Sandbox」を始め複数のプラットフォームで使用できるバーチャルウェアラブルを販売し、同デザインの実際のプロダクトを手に入れられるというものです。つまり、メタバース内で購入したアディダス商品と同デザインの実際の商品が配布されます。

このプロジェクトは大きな注目を集め、現在は完売しています。

Meta「Horizon Workrooms」

「Horizon Workrooms」は、バーチャル会議室のサービスです。新型コロナウイルスの影響もあり、近年は在宅勤務や働き方の多様化が進んでいます。そんな中、会社にいなくてもメタバース内で会議に参加できる「Horizon Workrooms」がリリースされました。

参加者のアイデアをまとめられるバーチャルホワイトボードを使ったり、自分のPCをVR空間に持ち込むことができ、あたかもメタバース内で働いているかのような体験が可能です。在宅ワークで孤独を感じている方にもおすすめです。

SuperWorldでの不動産取引

不動産取引に注力したツールです。SuperWorld内で仮想空間上を1辺を100mの正方形で区切り、全体の土地を640億の区画に分けたグリッドを作成しています。その一画を不動産とし、不動産取引をすることで収益を上げるのです。

また、所有した不動産は不動産売買として用いるだけではなく、ARアプリや3Dモデルで装飾することも可能。イベントを実施したり、AR商品の売買をする人も増えています。

メタバースのエンタメへの活用事例紹介

ホログラムで再現された日本の観光名所

メタバースはビジネスシーン以外にも、エンタメにも活用されています。では、メタバースはどのようにエンタメに活用されているのでしょうか。

ここからは、メタバースのエンタメへの活用事例を3点ご紹介します。

FORTNITEを使ったバーチャルライブ

オンラインゲーム「FORTNITE」は、バーチャルライブ空間として活用されています。具体的には、ゲーム内の空間で実在のアーティストがライブを実施しているのです。2019年に行われたアメリカの人気DJであるMarshmelloのバーチャルライブでは、1,070万人が参加して大きな話題を集めました。

メタバースを活用したバーチャルライブでは、ユーザーはゲーム内のアバターを使ってライブに参加します。つまり、アバターを作っているユーザーであれば気軽にバーチャルライブに参加できます。

メタバース空間でのスポーツ観戦

メタバース空間でスポーツ観戦もできます。例えば、アメリカのプロバスケットボールチーム「Brooklyn Nets」は、Netaverseと呼ばれる仮想空間上での観戦を実現しました。Netaverseでは多数のカメラで位置関係を把握して映像を作成しています。

メタバース空間でスポーツ観戦をするメリットは、どこからでも試合が見られること。メタバース空間内を自由に動き、好きな場所からスポーツを観戦できます。

ディズニーのバーチャルワールドシミュレーター

アメリカのディズニーは、バーチャルワールドシミュレーターを開発中です。

ディズニーのバーチャルワールドシミュレーターは、ヘッドセットなしでAR体験が可能に。音声技術や位置関係を活用し、まるでその場にいるかのような感覚が味わえます。完成時期は未定ですが、完成すればメタバース空間内でアトラクションパークを楽しめるようになるでしょう。

メタバースの技術を活用する上での懸念点

ここまでご紹介した通りさまざまな活用方法があり、一般ユーザーだけではなく大手企業も利用しているメタバース。しかし、メタバースの技術を活用することには、以下の懸念点があります。

・ハッキングのリスクがある

・法整備が追い付いていない

・依存性が高い

懸念点を考慮しながら、有効にメタバースの技術を活用しましょう。

まとめ

NFT取引やビジネスシーン、エンタメなど多方面で活用されているメタバース。メタバースの技術は世界的に大きな注目を集めており、メタバースを活用することで活動の幅が広がります。しかし、メタバースにはハッキングのリスクや法整備が追い付いていないなどの懸念点もあります。

メタバースについて正しく理解し、安全かつ有効に活用しましょう。

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