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【2023年8月】GMOメタバースNEWS(国内)

【2023年8月】GMOメタバースNEWS(国内)

早稲田大学法学部がメタバースに関連する授業を開講することを発表するなど、今月もさまざまなニュースが数多く発表されました。今回は、そんな中でも注目すべきメタバースに関するニュースを4つ紹介します。

早稲田大学法学部が「メタバースと法」をテーマにした授業を開講

早稲田大学法学部が、2023年秋学期より「メタバースと法」をテーマにした授業を開講することを発表しました。同講座は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社が協力する寄附講座で、生徒全員と担当教員がアバターとなってメタバース空間で授業が行われるとのことです。発表内容によれば、講座内では、現実空間における法規制がメタバース空間でどこまで及ぼされるべきかなどについて、法政策的視点から考察を行うといいます。

講座を担当する肥塚教授は、「先端科学技術の社会実装化に向けて社会受容性を高めるための法規制のあり方やルール作りおよびリスクへの対応を考察する実践的な場となります」とコメントしています。

Magic Leap、エンタープライズ向けARデバイス「Magic Leap 2」の販売を日本で開始

アメリカのMagic Leap社は、2023年8月10日からエンタープライズ向けARデバイス「Magic Leap2」の日本での販売を開始することを発表しました。同製品はヘッドセットの重さが260gと一般的なMRデバイスに比べて軽量となっているほか、エルゴノミクスに基づいて設計されていることから、長時間使用しても負担がかかりにくくなっているのが特徴です。また、Magic Leap社独自の「Dynamic Dimming(ダイナミックディミング)」と呼ばれる機能を採用し、広い視野角や高画質を実現。従来のARデバイスよりも没入度の高い体験ができるとのことです。

価格はオープンプライスで、公式ページより購入の相談を受け付けています。なお、本製品の販売に合わせて、Magic Leap 2の度付きインサートレンズの販売も開始されました。インサートレンズは、公式代理店であるアイジャパン株式会社のサイトから購入することが可能です。

大和ハウスグループ、建物の3Dモデルをメタバース空間で可視化させる技術「D’s BIM ROOM(ディーズビムルーム)」を開発

2023年8月22日、大和ハウスグループの以下の3社が、建物の3Dモデルをメタバース空間で可視化させる技術「D’s BIM ROOM(ディーズビムルーム)」を開発したことが大和ハウス工業より公表されました。

【開発に携わった3社】

  • 大和ハウス工業株式会社
  • 南国アールスタジオ株式会社
  • 株式会社トラス

近年建設業界では、人手不足などの問題からDX(デジタル・トランスフォーメーション)を加速しようという動きが加速しており、大和ハウスグループはその一環として、BIMと呼ばれる建物の3Dモデルデータの活用を推進してきました。今回発表された「D’s BIM ROOM」は、企業向けメタバースプラットフォーム「WHITEROOM(ホワイトルーム)」を用いて、建物のBIMデータとクラウド建材管理システム「truss(トラス)」で選択した建材を連携させ、メタバース空間に表示できる、というものです。これによってXR用の3Dモデルを一から作成することなく、短時間でメタバース空間に実際の建物を再現できるようになりました。

また、本技術はマルチデバイスに対応しており、HMDに限らず、PCやタブレットなどからも利用できるほか、VRにもMRにも対応。会議室はVRで行い、実際の現場を見ながら建物ができた際の完成イメージなどを知りたい建設地での打ち合わせなどにおいてはMRを使う、などの使い分けが想定されています。

若者の孤独感を解消するため、メタバース空間に交流スペースを開設 福岡県

2023年8月22日、福岡県は孤独感を抱える若者にとっての居場所づくりの一環として、メタバース空間に交流スペース「おいでよ きもちかたりあう広場」を開設したことを発表しました。参加者同士の交流やメタバース空間の散策のほか、クイズなどのレクリエーションやトークセッションなどが開催される予定とのことです。

福岡県が公表している資料によれば、福岡県の年間自殺者数は2014年以降減少しているものの、20歳未満の自殺者数は2019年が21人だったのに対し、2022年には35人になるなど、若者の自殺者数は増加傾向にあります。福岡県は、不登校やひきこもりに限定しない、孤独感を抱えた若者に対したメタバース活用は全国初だとして、この取り組みをアピールしています。

なお、参加費は無料で、対象となるのは、福岡県が設置している自殺予防SNS相談窓口「きもち よりそうライン@ふくおかけん」への相談者。定員は当面の間は20名(40名まで拡張予定あり)とのことです。開催日時は、偶数月は毎週火曜日の19時から21時、奇数月は毎週金曜日の19時から21時となっています。

まとめ

エンタープライズ向けデバイス「Magic Leap2」の日本での販売が開始され、大和ハウスグループがメタバース関連の技術を開発するなど、メタバース利用が個人ではなく企業の間でも普及し始めています。今後も注目が必要です。

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